Flash終了について今更語る

新元号「令和」が発表された2019年4月、今更ながらFlash(フラッシュ)終了について解説します。(特にゲーマー向け)

Flashを提供してきたAdobe(アドビ)が開発は終了、サポートは2020年までと発表告知したのは2017年7月25日の事でした。

フラッシュはPC画面上で動的な表現を使いたい&見せたい時に便利な技術で動画再生、ゲーム、動くWEBサイトなど幅広く使われてきました。

これだけ便利使いされてきたフラッシュが「終了」に至った経緯は大きく2つの原因があると思います。

一つ目はApple社総帥の故スティーブ・ジョブズ氏がフラッシュを否定した事。
「HTML5の開発普及によってフラッシュが無くても、同レベルの動的表現が可能になった。」「フラッシュにはセキュリティーの欠陥が多過ぎる。」

ちょっと要約し過ぎかもしれませんが、これが主張の論点でした。

二つ目は我々ユーザーとフラッシュの関係です。
確かにフラッシュの脆弱性は常に指摘されてきた事で、ハッカーとアドビ社のイタチごっこが繰り広げられたのは事実でしょう。

セキュリティー対策で頻繁にアップデートや修正パッチの配布が行われてきました。
これ自体も問題だったでしょうが、更に問題なのはユーザーが常に最新の状態でフラッシュを使うわけではないという事です。

個人でも仕事(職場)でも取り敢えずネット環境でPCを使う時代になり、中で何が動いているかなどイチイチ考える人はいません。

結果、フラッシュを最新の状態にアップデートせずに使用したり、放置したりが原因で簡単に侵入を許してしまう事となり問題になったケースも多々あります。

アドビ社はこれがフラッシュ終了の理由とは述べていませんが、個人的意見としては大いに関係あると考えています。

さて、前置きが長くなり過ぎました。

ソーシャルゲーム以外は対応完了済み

極端かつ分かり易い言い方をすれば、フラッシュは既にほぼ使われていません。
「ほぼ」に含まれないのは個人運営でフラッシュを使用し長期間放置されているWEBサイト、そしてゲーム系です。

未だに「ダウンロード不要、基本プレイ無料」のソーシャルゲームはフラッシュを使った物が多いですし、ポイントサイトにある無料ゲームも殆どフラッシュ依存です。

自分が遊んでいるゲームがフラッシュかどうか分からない?

一番簡単に調べる方法はゲーム画面上で右クリックする事です。
幾つかの項目が表示されますが「Adobe Flash Playerについて」とあればフラッシュゲームです。

そのゲームはフラッシュから他のシステムに移行しない限り、遅くとも2020年末で終了します。

終わるはずがないという考えは幻想

私自身もフラッシュを使ったソーシャルゲームで遊んでいますので、終わって欲しくないという思いはあります。

ゲーム繋がりのフレ(友達)の中には、
「遊んでいるヤツが山ほどいるのに急に終了なんて出来るわけない」
と言う人もいます。

残念ながら幻想です、ファンタジーです。
フラッシュ終了は2017年7月に発表されているわけで「急に」でも何でもありません。

フラッシュサポート終了と同時にゲームも終わる?

フラッシュゲームがいつ終わるかは、各ゲームの運営&制作会社次第です。
ギリギリまで引っ張る会社もあるでしょうし、大した利益が出ていなければ早目に終了する可能性も十分にあります。

はっきりしているのは最長でも2020年末までに終了すると言う事です。
サポートが終了しているシステムを使い、ユーザー側にゲームを提供する事は企業倫理的にあり得ないでしょう。

今遊んでいるフラッシュゲームが続く方法は1つしかありません。
フラッシュに依存しないシステムに移行(作り変える)する、この一択です。

これも我々ユーザー側には何も出来ません。
運営会社や制作会社側にとっては費用対効果でしかなく、
「移行費用を使ってでも2021年以降に十分利益が出る」
と判断された場合のみシステム移行して継続する可能性もあり得ると言う事だけです。

個人的な見解としましては、殆どのフラッシュゲームが難しいでしょう。
誰でも名前ぐらいは知っているゲームなら続く可能性はあるかもと言う程度です。
一部の大手を除き、その位ゲーム業界は経営が厳しいのが現実の様です。

Flash終了に関するまとめ

Flash(フラッシュ)終了は既定路線、と言うか既に確定している事です。
この記事を書いている2019年4月以降で騒ぐとすれば、ソシャゲーのユーザーだけでしょう。

本来なら運営会社、制作会社が一刻も早く
「終了なのか、システム移行して2021年も継続するか」
を発表告知するべきなのですが、会社の経営上難しいのが実態です。

例えば運営会社が正直に
「このゲームは2020年3月31日で終了します」
と告知したら、どれだけのユーザーが課金してまで遊んでくれるでしょうか?
最後まで遊ぶけど終わるならもう課金はしない、と考えるのが普通です。

これでは商売になりませんので、ギリギリまで発表告知を延ばすのは仕方ありません。
我々ユーザー側としましては、フラッシュゲームは2020年で終了と言う事を認識した上で遊ぶのが大事です。課金に関しては尚更ですね。

筆者は現在3種類のゲームをメインに遊んでいますが、2つはフラッシュゲームで厳しい状況です。

残りの1つはフラッシュ終了を見越して開発リリースされたこちら、一血卍傑(イッチバンケツ)です。

一血卍傑-ONLINE-プラットフォームはDMMゲームズで人気はソコソコですね。

ダウンロード不要&基本プレイ無料といわゆるフラッシュゲーム(ソシャゲー)と同じ仕組みですので、フラッシュゲームが終わっていくにつれて遊ぶ人は更に増えるでしょう。

人気がソコソコなのは、DMMゲームズには艦これ(艦隊これくしょん)、グラブル(グランブルファンタジー)、刀剣乱舞など超人気ゲームがあるからだと思います。

一血卍傑(イッチバンケツ)はプレイヤー同士の競争が一切ないので、超人気ゲームより個人的には好みだったりします。

ただですね、本当はフラッシュゲーム終わって欲しくないのが本音です。
数々の名作がありました、思い出もイッパイ&課金もイッパイです。

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